こんにちは。イッシキです。

 

では前回の続きです。

 

第十一段階

セカンドオピニオンの際、いい加減な診断をされるわけにはいきません。

 

ですから、遠くても評判がいいところを探しました。

 

運良く、車で30分ほど行ったところに、その病院は見つかりました。

 

そこで一日目に説明を聞き、二日目にテストをし、三日目に結果を聞きました。

 

テストはロールシャッハ・テストです。

 

普通なら一時間ほどで済む、と言われていましたが、私は5時間ほどかかりました。

 

朝の9時から昼の2時まで。

 

昼食も食べずに付き合ってくれた臨床心理士に感謝です。

第十二段階

テストの結果が出ました。

 

そして認知行動療法というカウンセリングが必要という診断が下されました。

 

認知行動療法というのは、簡単に言えば、物事を悲観的に捉えてしまう人に「こういう解釈の仕方もあるよね」と客観的な立場から話しかけることで、自らも客観的立場から自分を見るように働きかけることを言います。

 

客観的立場からみれば「自分はわるくないじゃないか」と冷静に自分を分析できるようになるため、自分の考えと現実との距離を縮めることができます。

 

そうした治療をして、私も私自身を客観的立場から見えるようにする必要がある、とのことでした。

第十三段階

私は認知行動療法をやっている病院を探しました。

 

自分の病気が治るのなら、どこにだって行くつもりで。

 

ネットで探し、電話をかけて探し、自分が通える範囲の市役所にも全て問い合わせるつもりでいました。

 

そうしたら意外なことに、結構近くの病院で「認知行動療法もどき」をやっているところを見つけました。

 

大きな総合病院だったので、そういうのはやっていないと思っていたのですが、市役所に電話をしたら、そこを紹介してもらえました。

 

「もどき」というのは、70%くらいは認知行動療法をやっているけど、完全な認知行動療法ではない、ということでした。

 

早速、紹介状を書いてもらい、この病院に通うことにします。

 

この病院に通うことになったのが、転機となります。

第十四段階

認知行動療法もどき(以下、もどきは省略)は、私にとってはかなり良い方向へ導いてくれました。

 

自分の話を聞いてくれ、わかってくれる人がいる、というだけで、本当に心の拠り所を見つけた気分でした

 

しかし当然のことながら、そんなに簡単に寛解に向かっていくわけもなく、やはりひどい状態だった私は医師に指示され、また休職することになりました。

 

転職してから4年ほど経過したときのことでした。

第十五段階

ひどい状態が続きます。

 

前とは違って、躁うつ状態ですから、躁状態とうつ状態が交互にやってきます。

 

認知行動療法を始めた頃から生活記録をつけるようになりましたが、今から見るとひどいものです。

 

「死にたい」という文字と、たくさん書きまくってる日が、周期的に交互に記されていました。

第十六段階

復職をしましたが、ここでもすでに私は要らない人間になっていました。

 

もともとは特許関係の仕事をやっていたのですが、ゴミ掃除ばかりをやることになりました。

 

頭をつかう仕事でもないから給料も減り、プライドもズタズタです。

 

そのことを医師に伝えたら「会社、辞めたほうが良いよ」とのことでした。

 

指示通り辞めることにしました。

第十七段階

地獄のような日々がまだまだ続きます。

 

しかしその間、認知行動療法だけは通い続けました。

 

唯一、人と話ができる時間で、それが楽しみでもあったのです。

 

それから二年ほど経過します。

 

その間、本当にいろんなことを話しました。

 

自分自身に対する考え方、親や弟、家族に対する考え方、世界に対する考え方。

 

そうしていくうちに、どうして自分がこういう状態になってしまったのか、ということもわかっていきました。

 

原因がわかれば、それを解決すればいいんです。

 

また自分の病気に対する見方が変わりました。

第十八段階

自分でも相当良くなっていったのがわかりました。

 

上記のように、家族に対する考え方も変わったため、恐怖の対象でしかなかった父に対しても、自分の意見を言えるようになりました。

 

亡くなった母を等身大で見ることもできるようになりました。

 

私の中で、絶対の存在であった両親を、このように見ることができるようになっただけでも大きな成果です。

 

そうした成果から、私は私自身も等身大で見られるようになったのです。

 

ただやはり地獄のような日々は続きます。

 

眠るときには、部屋中にムカデが居るような錯覚に陥ったり、相変わらず物音が怖い状態です。

 

電話の音は小さくできますが、チャイムの音には毎回驚いていました。

第十九段階

少しずつ動けるようになった私は、どこか自分と同じような人たちと話せるような施設はないかと、臨床心理士に尋ねました。

 

そしたら「地域生活支援センター」というものを教えてもらいました。

 

そしてそこにも通うようになります。

 

今から考えたら変な人ばっかりが居るところですが、当時は「人と居る」というだけで気分がラクになっていました。

 

日によっては調子を崩してしまい、冷や汗をかきながら家に帰ったこともありましたが。

 

上で「変な人ばっかりが居るところ」と書きましたが、私も当時は変人でした。

 

出かけることができる日って、躁状態のときに限られるのですが、躁状態は人を狂わせます。

 

自然と声がおおきくなり、お遊戯みたいなものに参加し、怒鳴り合いなどもしました。

 

少し話が飛びますが、フェイスブックなんかで古い友人を見つけたときも、学生の時のノリで話してしまい、引かれていたと思います。

 

そうしてまた日が過ぎていきます。

第二十段階

相変わらず天国のような躁状態と、地獄のようなうつ状態が交互にやってきますが、周期によってはその揺れ幅が小さくなるときが表れ始めました。

 

そんなある日、近所の教会で英会話をやっていることを知りました。

 

スクールとかではなく、宣教活動に来ているアメリカ人たちとおしゃべりする、というものです。

 

活動範囲と交友関係を拡げたいと思い、そこにも通うことにしました。

 

英語にも興味があったので、ちょうど良かったです。

 

この頃、すでに貯金も尽きかけてきたので、仕事を探すようになりました。

 

でも医師からは就労許可が下りないため、就職するわけにはいきません。

 

もっとも、就労許可が下りたところで、日によっては使い物にならない私など迷惑をかける存在でしかなかったでしょう。

 

そこで在宅で、1人でもできる仕事としてアフィリエイトを始めました。

 

これなら家でできるし、夜眠れないならそれを仕事の時間に充てることもできます。

 

有名な教材を購入し、勉強して、まずはスマホのゲーム攻略サイトを作りました。

 

公式サイトや他のサイト(とくに海外のサイト)なんかを観て、それをまとめあげ、アクセスしてきた人に見やすいように作りました。

 

めちゃくちゃ時間はかかりましたが、その甲斐もあって、ゲーム中の武器などをキーワードとして検索したときには、私のサイトが一番に出てくるようにもなりました。

 

そこで初めて収入を得ました。

第二十一段階

英会話を通して少しずつ友人が出来始めました。

 

地域生活支援センターとはちがい、普通の人達です。

 

中には変な人もいましたけど。

 

「自分はなにか変なことを言ってないだろうか」という事ばかり気にかけながらの英会話でしたが、特にそういうことはなかったようで、今でも友人関係は続いています。

 

たまに一緒に食事にでかけたりもします。

現状

認知行動療法を始めたころに比べれば、かなり寛解に近づくことができました。

 

でもやはり調子が悪いときは眠ることができず、イライラすることがあったりしますが、それを客観的に見ることができます。

 

前のようにただただイライラするわけではなく「今日はイライラしているな。落ち着こう」と自分を見直せます。

 

躁状態、うつ状態のときも「今日は躁が入ってるから、用心しよう」「今日はうつ状態だな。無理はしないようにしよう」と考えられます。

 

電話の音やチャイムの音を怖がることもなくなりました。

 

まあそれでも辛い時は辛いし、そういうときには寛解なんて言葉が信じられなくなったりもしますが。

 

それでも生活記録を見れば、自分がよくなったことは一目瞭然です。

最後に

段階ごとに書いてきましたが、二十一まで来るとは正直思っていませんでした。

 

でもそれくらい長い間、いろんなことがあって、やっとここまでたどり着けたということはわかっていただけたと思います。

 

そして、うつや躁うつが、4や5程度の段階を踏んだところで治るわけでもないということも。

 

私の体験記はここまでですが、ちょっとでも参考になったでしょうか。

 

私の寛解に向かい始めた転機は認知行動療法ですが、人によってそれはいろいろ変わっていくのだと思います。

 

ですので私のように、ちょっとでも医者に不安を覚えたのであれば、即刻セカンドオピニオンを貰いに行き、信用できる医者を探すと良いと思うのです。

 

参考になりましたら幸いです。

 

 

 

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